身に入む  -宿根アスター・孔雀アスターー - 私に吹く風

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身に入む  -宿根アスター・孔雀アスターー

 宮城は、そぞろ寒、肌寒とかいったものではなく、手足が冷たくなって身に入むほどの寒さとなって来た。いよいよ闘いが始まる、
   野ざらしを心に風のしむ身かな  芭蕉
 「身に入む」、あるいは「身に沁む」という言葉には、そぞろ寒、やや寒、肌寒などといった時候そのものを指す言葉とはやや異なって、冷気が身の内にまで沁み通り、万物枯れ果てる冬がもうすぐそこに迫っているといった心細い感じまで伝わって来る。
 早々とこの言葉を取り上げるのは、頸椎の難病を患う私にとって、寒さの増長がもたらす病の症状との闘いの始まりであるからである。大袈裟だと思うだろうが、図らずも、野ざらしになる覚悟で旅に出る芭蕉の心境を詠ったこの句に重ねてしまい、闘いの季節を迎える緊張感を増幅するひんやりとした秋風に思わず武者ぶるいがするのである。どれほどの激痛が出現し、手足がどれほど思うように動かなくなるのか、手指の細かい作業がどれほど困難となるのか、さらにはそれらの症状から生じる無気力感を如何に抑えてゆくか、苦痛と困難、不安と葛藤、そして忍耐とまさに野ざらしに立つ心境だ。
 この心境は、神経や関節、あるいは腰を重く患う者にとって皆同じ思いであると思う。私などは、過去に14段ある家の階段から転げ落ちて尾骨を折ったり、凍った道で滑り転んで捻挫したり、さらには手指が硬直して箸を上手く使えなくなったり、遂には門扉に車を衝突させたりと無様で滑稽な思わぬ出来事が起こったりした。しかし、どんな窮地に陥ったとしても、そこから沸き出る精気のない思想を突き放し、何とかしなければと自ら切り開いていくしかない。それが病とともに生きる者の宿命であるし、“活きる”ということである。

 <秋の庭に咲く花>
 宿根アスター


 孔雀アスター






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コメント
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頑張りましょう!

頑張るって・・・痛みを我慢、ではなくて、
体調を崩さないように、です。

私も今年1月にウッカリ首を冷やして・・・
欲を出して消炎鎮痛剤を飲んだせいか、
たまたま今回は重症だったのか、
まだ両手で顔を洗えません。(^^;)

もう二度と首を冷やさないぞ!っと、
固く決心しています。

オーダーで作って頂いたフードを、
寒い時は必ず被ってお散歩しようと。
恥ずかしがらずに。

学生時代仙台の大学の寮で、
電気掛け毛布の当たっているところだけ温かくて、
身体を裏返したり表返したり・・・
ジタバタしていたのを、思い出しました。

2016-10-24 18:54 from タンタン | Edit

No title

寒気が迫り来て、ご病気との闘い大変ですが頑張ってください。

2016-10-24 20:58 from 涼風

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2016-10-24 22:52 from -

タンタンさん こんばんは。

お気遣いありがとうございます。
「なんとかなるさ」の姿勢でこの冬を乗り越えます。
タンタンさんもどうか体調を崩さずにお過ごしくださいね。
学生時代は仙台だったんですね。
当地に思い出を残していると思うと何故か嬉しくなります(^-^)


2016-10-24 23:17 from 風人

涼風 さん こんばんは。

お気遣いいただきありがとうございます。
涼風さんも体調を崩さないようお気を付けくださいね。

2016-10-24 23:20 from 風人

鍵コメさん こんばんは。

良かったです(^-^)

「生きる」というよりは「活きる」の方が元気だ
出そうな言葉ですね。

2016-10-24 23:22 from 風人

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まとめ
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